2022年12月20日、日銀が金融緩和策の修正を発表しました。
この発表は市場にとって大きなサプライズであったことから、テレビやSNSでも注目があつまりましたね。
この日はドル円の動きはとても激しく、外貨預金アプリからの通知が鳴りやまない状態が続きました。
タイトルにも書いている通り、「金融緩和修正で住宅ローン金利の影響は?」気になるところですよね。
特に、超低金利の変動金利で住宅ローンを組んでいるひとにとって、不安になっているのではないでしょうか?
先に結論から言います。
固定金利 ⇒ 少し上がる
変動金利 ⇒ ほとんど影響なし
では、なぜそう言えるのか、簡単に解説していきます。
固定金利は少し上がるけど、変動金利はほとんど影響なし
今回、日銀が修正は「長期金利の上限を、これまでの0.25%程度から0.50%程度へ引上げ」を発表しました。
これは、2013年の春から続けている大規模金融緩和策の修正で、市場は”事実上の利上げ”として受け止めた。
事実上の利上げってことは住宅ローンの金利もあがるんでしょ?
そういった不安の声がたくさん聞こえてきそうです。
筆者も住宅ロ―ンを変動金利で借り入れている身としては、もちろん不安を感じました。
前述した通り、変動金利への影響はほとんどありません。
固定金利 ⇒ 少し上がる
変動金利 ⇒ ほとんど影響なし
まずは固定金利ですが、すでに固定金利で借り入れを実行しているひとは影響ありません。文字通り金利はすでに「固定」されています。
ただし、これからの固定金利は上昇する可能性がありますので、今後、固定金利で借り入れを検討しているなら、現時点よりも金利負担は上がりそうですね。
一方、変動金利は短期金利に連動していますので、今回、日銀は短期金利を修正したわけではないので、影響はほとんど無いと言えるのです。
何故、住宅ローンの変動金利に影響がないのか?
なぜ、変動金利に影響がないと言えるのか。その理由を知るためには、長期・短期の金利について知る必要があります。
長期金利
長期金利とは、銀行が1年以上のお金を貸し出す時に適用する金利のこと。
新聞やテレビでよく見る長期金利は「10年物国債利回り」のこと。10年物国債の利回りを指標としているからです。
この長期金利の動きは住宅ロ―ンの固定金利の動きに影響していきますので、住宅ローンを固定金利で借り入れを予定しているひとは、長期金利の動きに注目しておきしょう。
短期金利
短期金利とは、銀行が1年以内のお金の貸し出す時に適用する金利のこと。
コールレート(金融機関が他の金融機関に短期間で貸し借りするときに適用される金利)や、国庫短期短期証券利回りなどがあります。
その中でも、日銀が誘導している「無担保コールレート翌日物」が代表的な指標となっています。
”日銀が誘導している”としましたが、日銀の金融政策に基づいてコントロールをしているので「政策金利」と呼ばれています。
住宅ローン金利へ影響
すでに結論をお伝えしておりますが、大事なことなのでもう一度お伝えします。
- すでに固定金利で住宅ローンを借りている人は影響なし。
- 今後、固定金利で住宅ローン金利は上がっていく。
- 変動金利で住宅ローンを借りている人はほとんど影響なし。ただし、今後も日銀の動きには注視する必要あり。
いずれにせよ、長期金利と短期金利は影響をうけるものが違います。
長期金利は「10年物国債利回り」
短期金利は「無担保コールレート翌日物」
それぞれの動きに注目していきましょう。
住宅ローンの返済が不安になったら
やっぱり住宅ローンの変動によって返済計画が不安になる
そんな不安を抱えながら生活をしたくない。そんな不安を抱えながら生活するなら持ち家を手放して賃貸に変えたい。
持ち家から賃貸へ変えたいと考えていて、住宅ローンの返済を滞りなくやってきて、今後も問題無く返済ができるなら、あなたの意思で売却を売却(=一般売却)を検討しましょう。
今までに住宅ローンを滞納したことがあったり、今後、住宅ローンの返済の目途がたたない場合は、あなたの判断だけでは売却することができません。
住宅ローンを借りている金融機関=債権者の同意が必要とする任意売却を検討しましょう。
任意売却について詳しく知りたいかたはコチラ記事へお進みください。
金融緩和修正で住宅ローン金利の影響は? 住宅ローンの影響を調べてみた:まとめ
日銀が急な金融緩和策の修正を発表したことによって「事実上の利上げ」という言葉をたくさん見たり聞いたりしましたよね
金融の知識がない筆者のような素人は「金利が上昇したら、月々の返済が厳しくなる」と不安になったことでしょう。
すでに住宅ローンを借りている人は不安になる必要はありませんが、これから住宅を購入しようと考えているひとにとっては厳しいかも?しれません。
金融は難しいですが、私たちの生活から切り離すことはできません。正しい知識を身に着けて、マネーリテラシーを向上させていきましょう。
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